Minoriさんは高校を卒業しすぐに渡独。うちのプログラムでまずはミュンヘンの語学学校に通い始めた彼女は、クラスも人一倍頑張り、上のクラスに入り、めきめき力を伸ばした。初夏にミュンヘン校を訪れた際には先生とも知り合いとも普通にドイツ語で会話をしていた。

毎年参加者には参加が決定した時点で参考書などのアドバイスや単語の覚え方、文法の習得の仕方などしっかりと準備をしてきてほしいことを伝えるけれど、彼女はしっかりと準備してきたうちの一人。また渡独後もアドバイスしたことはすぐに実践するなどして実力をつけてくれた。素直さと実行力がすごい。その成果もあり、7月、8月にはかなりのリスニング力と話す力を備えていて、クラスもB2まで上がり(良く頑張った)特に実践力が身についていた。

この9月からは、ミュンヘンの製パンの老舗店で国家資格ゲゼレを取得するための研修が始まった。20代でマイスターを目指す若き10代だ。ドイツに来てすぐにドイツの生活に慣れ、研修も学校もとても充実している毎日を過ごしているMinoriさん。

今回はMinoriさんからの活動報告が届いたのでご紹介したい。来年度以降参加する方、参加を検討している方に参考になれば嬉しい。

 

ドイツに来て良かった点、苦労した点

<良かった点>

「ドイツ」という国で生活することができていることです。私の昔からの憧れであった「ドイツで暮らすこと」が現実となり、様々な人とドイツ語でコミュニケーションをとっていく中で、ドイツ人の考え方など様々な文化に触れることができました。そして、日本にいたころとは違った時間の過ごし方をすることができています。例えば、放課後や休日などは友達と大きな公園に行きゴロゴロしたり、おしゃべりをしたり、とても充実した時間を過ごすことができました。そして、祝日や日曜日はほとんどのお店が閉まってしまうので、前日にバタバタ買い物をしに行ったのもいい思い出です。そのため、祝日や日曜日は私の場合家にいることが多くなり、友達や家族とゆったり時間を過ごすことができるのはとても幸せでした。

<苦労した点>

ドイツの役所問題です。例えば、どの時間帯に役所に行っても人が多く待ち時間が長くなってしまうことです。しかし、こんなことも含めてドイツなのか、と思うとかなり楽に受け止めることができました。

 

ホームステイや学生寮滞在において良かった点、苦労した点 

<良かった点>

本当に家族として迎え入れてくれたことです。ドイツ語はもちろん、料理や日々の過ごし方、様々なことを教えてもらいました。ホームステイをしていく中で特に興味深かったのが、日曜日の朝ごはんの時間です。私のホームステイ先は、日曜日の朝になると、リビングの大きな机に蝋燭をつけ果物、パン、ジャム、卵、チーズなど、なんだか普段とは違った少しおしゃれな感じに準備されていて、本当に日本にいたときに思い描いていたような朝ごはんの時間でした。そこでは家族で一週間での出来事などを話していき、ドイツ語があまりわからなかった頃の私でもドイツ語を聞く練習をすることができました。

<苦労した点>

特にありませんでしたが、夜はあまり音をたてないようにしたことです。

 

ドイツに来て自分が変わったと思う点

ドイツ語の聞く力と話す力が伸びたと思います。ドイツに初めて来たとき、みんなドイツ語を話しているはずなのに、それがドイツ語に聞こえないくらい何を言っているのかわからない時がありました。しかし、それが1か月、2か月としていくうちにドイツ語が聞けるようになりました。ドイツにきて2か月くらいした時にドイツ語を聞けている自分に気づき、その時はとてもうれしかったです。しかし、人によって聞き取りづらいドイツ語などもあるので、そこは慣れと、もっと練習をしていかないといけないところだと思います。

 

語学研修を終え研修に入り、ドイツに来た頃と現在の自分のドイツ語力の変化について

先ほども書きましたが、来た頃に比べるとかなりドイツ語は聞けて話せるようになりました。私はドイツ語を話すことが好きなので、そのドイツ語が正しいのか間違っているのかは置いておいて、とりあえず伝わればいいや、という気持ちで会話をしています。そのため未だに簡単な表現でしかドイツ語を話せないので今後もさらにドイツ語を学習していかなければなりません。私がドイツ語の学習をするときは、その日学習した単語、文法などをその日のうちに会話で実際に使ってみるなど、会話の中で学習していくことが多かったです。

 

今受けている研修内容について

私は(パン職人・Bäcker)なので当たり前ですが、朝がとても早いです。毎日3:30から仕事が始まるので、9:00に就寝、3:00に起床する生活を送っています。しかし、朝早く仕事を始める分、仕事が終わった後(昼頃)から自分の好きなように使える時間がたくさんあるのでとても充実しています。週に1回の職業学校では、クラスの人数が30人くらいで若い子で16歳ということもあり、とても賑やかなクラスになっています。高校生に戻ったようなそんな感覚です。いつも笑いが絶えないようなそんなクラスで毎週学校に行くことがとても楽しみです。同じパン職人という分野で職業訓練をしていて、しかも私より若い子たちがたくさんいるので、いつもパワーをもらい、頑張ろう!という気持ちにさせてくれます。

 

研修先に入っての感想とこれからの目標

私の工房は口だけで教えていただくのではなく、パンを捏ねたり、成形をしたりと実際に様々な経験をさせていただいています。まだまだ知らないことばかりで質問してばかりですが、そんなときも皆さんから親切に教えてもらっています。

 

ダヴィンチのサポートについて

実際に、一人で一から職場を探すのはかなり大変なことだとドイツにきて改めて感じました。そのためダヴィンチさんに参加し、職場を見つけていただいたことにはとても感謝してもしきれないくらいです。また仕事のことだけでなく、日々の生活で分からないことなどがあるときは、すぐにお答えしてもらったり、ドイツという異国にきて知らないことばかりだった私にとってダヴィンチさんは心の支えとなりました。

 

以上がMinoriさんからのいきいきとした報告。彼女の積極性そして人の話に素直に耳をかたむけ実践する力こそが彼女の実力につながっている印象を受ける。ドイツは日本の文化とは異なる部分がたくさんあり、よくも悪くもその違いを感じることが多いなか、彼女はその違いに対し柔軟な姿勢を持ちむしろドイツの魅力的な部分にフォーカスできたこともドイツにスムーズに溶け込むことができた理由かもしれない。

さらに、送ってもらった写真の内容について彼女から丁寧な解説が届いたのでご紹介。Minoriさんが充実した毎日を過ごしていることが写真の解説からも伝わってきますね。

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これは、マリエンプラッツ周辺でドイツの白バイに乗ることができたので選びました。マリエンプラッツではよく週末になると何かしらイベントが行われており、いろんな方が集まりとても賑やかな場所となっています。

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これは、Maibaumで、伝統的な風習らしく、5月になるとミュンヘンの至る所でみることができました。この写真にあるのはViktualienmarkt (語学学校の近く)に建てられたもので1番大きく迫力がありました。

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これは、ホームステイ先周辺の風景です。ミュンヘン中心街から30分電車に乗ると、自然がたくさん広がっている場所があり、そんな素敵な自然に囲まれながら暮らすことができて幸せでしたのでこの写真を選びました。

 

以上、彼女からの報告でした。若き10代の女性のドイツでマイスターを目指す毎日を、是非これからも見守り、時には彼女からパワーをもらいながら、私たちも応援し続けたい。