ドイツの教育システムと特徴

何が違う?日本とドイツの違い

ドイツの教育システムの特徴は5年生で進学コースとスペシャリストコースに分かれ、それぞれ専門分野のプロフェッショナル教育に特化している。また大学卒業生とマイスターの地位が対等である。

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※1 進学コースとスペシャリストコース間のイメージ
※2 ドイツの大学には偏差値はない。専門分野により行きたい大学が異なる。
※3 ドイツの博士号であるDr.rer.natやDr.med.などの授与は、全人格的な評価も重要な審査要因であり、学術職業的な称号というだけではなく、社会的な称号として与えられる。

日本とドイツの教育システムとは、何が違うのでしょうか?

日本の学校教育は、大多数の若者が高校卒業をして、偏差値の高い大学を目指すことが目的となっています。よって就職をする際に、大学で学んだ専攻内容と就職してからの仕事内容に関連がある人は概ね士業や医者、学校の先生等に限定されており多くの学生は専攻とは関係ない仕事をしているのが現状です。

教育と職業が分離し、学業において職業教育が念頭に置かれていないのです。

就職して始めて仕事に関する知識を学ぶことが多いので、プロのビジネスパーソン・技術者を育てる時期が遅くなってしまいます。

ドイツでは小学校5年生になる際に、早い段階で手工業または技術系のスペシャリストを目指す道、又は進学して研究者や士業等を目指す道を選ぶことになります。当然10歳の頃から自分の将来の職業を意識することになるので、自分は何をして生きていきたいのかについて考える時期が早いのです。

そこに偏差値教育はなく、自分がスペシャリストとして誇りを持って生きていく道を築くための準備期間として教育を受けることができるのです。また、10代で学ぶスペシャリストへの職業教育は10代の感性をも重んじます。

また両者の教育に対する特徴的な違いを言えば、ドイツの教育は幼少期から「自分で考えて表現する力を促す教育」が特徴。

日本の教育の特徴は「正しいことを先生が教えて生徒が覚える」教育。

すなわち、ドイツでは生徒が自分で考えて発言したことを常に先生は耳を傾けそこに「間違い」はないという姿勢があります。

一方、日本の教育は常に「正しい」か「間違い」かに主眼がおかれ、さらには物事を覚えるという知識偏重型の教育が根本にあります。

ドイツはいつでも答えがない課題に対して考え行動する力が備わり、日本の場合は、知識は豊富になるが答えがない課題にぶつかった時の解決能力が育たない傾向が出てきます。

社会に出れば人は常に答えのない課題を目の前にすることが多くなるもの。その際に日本人は常に上司の指示待ちの仕事スタイルになりがちなのではないでしょうか。

日本では、

「○○会社(大手企業)に勤めている。」あるいは「上位の役職についている」ことが評価の基準になっていることは否めません。大手企業で順調に出世をしている人が社会の勝ち組といった傾向があり、後述するドイツのように手に職を持つ技術者や手工業系の職業人の社会的地位が国家的枠組みで評価される制度は特に見当たらない。一般的にも技術者や手工業系の方が評価されるのは、「経営者」として成功するなどの実態がなければ「技術者、手工業者」単独で社会的地位が高いと評価されることはないのではないでしょうか。

一方ドイツは、

職業(専門)教育を受けた技術者や手工業者を国家的枠組みで支援する制度(デュアルシステム)により確実な技術力のある職業人を育成するだけにとどまらず、ゲゼレやマイスターという国家資格取得に伴い、誇りを持って職務にあたっている職業人を多く育成しています。

ドイツ連邦教育研究省(BMBF)のヴァンカ大臣の発表によれば「職業教育と大学教育が同等であると認め、ドイツのマイスター資格の高い位置づけを強調する・・・」と発表しています(2014年2月21日公開記事の一部の抄訳)。

そして、2013年12月16日号「PRESIDENT Online」

(参考:http://president.jp/articles/-/11301)の大前研一氏の掲載記事には『アメリカのオバマ大統領は「経済安定化のためにドイツのデュアルシステムを研究せよ」と何度も号令をかけているように、アメリカでもこの教育制度の魅力を認めているのです。

現地のミュンヘンの手工業会議所訪問した際にも、「EU諸国はもちろんアジア諸外国など多くの国からデュアルシステムを学びたい、導入したいといった相談を受ける。」と責任者が諸外国からの関心の強さを語っており、世界各国からも倣うに値すべき点が多いと評価を得ています。

※詳細は「NOBETECH MAGAGINE」に掲載されましたのでご参照ください。

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